この記事では、3歳児の少食や偏食の原因と5つの対処法について解説しています。
あなたにはこんなお悩みはないでしょうか?
- 毎食3口程度で子供のおはしが止まってしまう
- 食事を残す子供にイライラして怒鳴ってしまう
- 保育園の食事は食べるのに家では食べてくれない
3歳という年齢は徐々に五感が発達すると同時に、物心がついてくる時期でもあります。その為、食べ物の味や食感、ニオイにも敏感になり、食の好き嫌いがはっきりしてくる子も増えてきます。
3歳の子を持つ親御さんの中には、子供が思ったようにご飯を食べてくれなくて、毎日の食事の時間が苦痛に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に子育て中の私が、3歳児の少食や偏食の原因と対処法について詳しく調べてみました。ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
3歳児の少食の原因4つを解説!
少食の原因①:胃が冷えやすい体質である
3歳のお子さんの中には、生まれつきの胃が冷えやすい体質が原因で少食になる子もいます。
まずはお子さんのへその上を触ってみて下さい。もしヒヤッとする場合には、胃が冷えている可能性があります。
胃は「平滑筋」と呼ばれる筋肉で作られており、冷えると硬くなってうまく膨らむ事ができません。その為、食事をしても胃が縮んだままなので、物理的にあまり食べられないのです。
少食の原因②:食への興味が薄い
3歳児の少食の原因には、食への興味が薄い事も考えられます。
幼児にとって食事は、食べるものを決めて手や口を動かさなければならない意外と疲れる行為です。その為、気分によっても摂取量にムラが出やすく、好きな物以外はあまり食べる気にならない子もいるのです。
また、視界におもちゃやテレビ等があると、そっちの方が楽しいので食事を早く終わらせたくて食べないケースもあります。
少食の原因③:お腹が減っていない
- おやつの量が多い
- おやつを食べてからあまり時間が経っていない
- 運動不足
3歳児の少食の原因には、「ただお腹が減っていないだけ」という可能性もあります。
おやつの量が多かったり、おやつを食べてからあまり時間が経っていなかったりすると、「食事のタイミングにお腹が空いていないので食べられない」という事も考えられます。
また、普段からあまり運動をしない子の場合には、エネルギー消費が少ないのでお腹が減りにくいのかもしれません。
少食の原因④:体調不良
3歳児の少食の原因には、体調が悪い事も考えられます。
特に普段と様子が違う時には注意が必要です。具体的には、だるそうにしていたり、おしゃべりが少なかったり、極端に食べる量が減ったりした時です。
3歳児の中には体調不良をうまく訴えられない子も多くいますので、普段からよく観察してあげる事が重要です。
3歳児が偏食する原因3つを解説!
偏食する原因①:食べ物のニオイ・味・食感に敏感
3歳児が偏食する原因の一つには、食べ物のニオイ・味・食感に敏感である事が挙げられます。その為、食べ慣れない物は食べたくなかったり、苦手に感じる食材が多かったりするのです。
3歳児はまだ味覚が成長段階です。成長するに連れて食べられる物が増えてきますので、嫌いな物を無理に食べさせる必要はないでしょう。
偏食する原因②:口腔アレルギーを患っている
3歳児が偏食する原因には、口腔アレルギーを患っている可能性も考えられます。
口腔アレルギーとは、食物アレルギーの一種で、果物や生野菜などを食べた後15分以内に口腔内に刺激や痒みが出たり、喉に詰まり感が出たりする疾患です。
重症になるとさらに蕁麻疹(じんましん)や喘息(ぜんそく)、アナフィラキシーショックなどが引き起こされる事もあります。
また、花粉症と関連がある口腔アレルギーもあるので、お子さんが花粉症の場合にも注意が必要です。
偏食する原因③:噛む力が未熟なせいで硬い物が食べられない
3歳児が偏食する原因には、噛む力が未熟なせいで硬い物がうまく食べられない事も考えられます。
3歳にもなると乳歯が全て生え揃ってくるので、噛み合わせる事ができるようになります。ですが、歯の生え方や噛む力には個人差があるので、お子さんによってはまだ硬い物が食べにくい可能性もあります。
いろんな食感の物を食べさせて噛む力を鍛えるのも良いですが、それによって食事の時間が苦痛になってしまう恐れもあります。噛む力は成長するに連れて自然と身に付いてきますので、無理に何とかしようとせず、なるべく見守ってあげるのがおすすめです。
3歳児の少食・偏食時にすべき5つの対処法を解説!
対処法①:胃の冷えに配慮した食事を食べさせる
胃が温まる食事 | 米、根菜類、納豆、味噌、漬物などの発酵食品。 |
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胃が冷える食事 | 乳製品、果物、生野菜、小麦、砂糖を多く含む食事。冷たい飲み物。 |
3歳のお子さんが胃が冷えやすい体質が原因で少食になっている場合には、胃の冷えに配慮した食事を食べさせるのがおすすめです。具体的には、胃が温まる食事を与え、胃が冷える食事を減らすと良いです。
体質そのものを変えるのは難しいですが、胃を温める事で少食の改善に繋げる事ができます。
対処法②:食への関心を引き出す
- 食事の準備を手伝って貰う
- 食器を一緒に買いに行く
- 親が美味しそうに食べる所を見せる
- 食事の時間に楽しい雰囲気を作る
- 食にまつわる絵本の読み聞かせを行う
3歳のお子さんが食への興味が薄い場合には、食への関心を引き出す努力をしてみてはいかがでしょうか。
まずは食事の時間に楽しい雰囲気を作る事から始めてみましょう。具体的には公園や庭などの外で食べたり、親が美味しそうに食べる所を見せたり等です。
特に保育園ではよく食べるのに家では食べてくれない場合には、食事の雰囲気を変えるだけで改善される事があります。
また、食器を一緒に買いに行ったり、献立決めから食材の買い出し、調理までを手伝って貰ったりするのもおすすめです。あと、庭で野菜を一緒に育てるのも良いですね。食事が食卓に並ぶまでを一緒に経験する事で、食事に対する思い入れが高まります。
それから、食事の時間以外に食の話をするのも良いです。特に食にまつわる絵本の読み聞かせはおすすめです。食べ物がテーマの絵本はもちろん、うんちが出てくる絵本なんかは子どもが面白がるので興味を持たれやすくなります。
対処法③:おやつをきちんと管理する
3歳児におやつを与える時間帯は15時頃(1日1回)、量は150~250kcalを目安にするのがおすすめです。
おやつを食べる時間や量は子供に任せず、親御さんが適切に管理し、食事の時間にきちんとお腹が空くように導いてあげましょう。
対処法④:運動をさせてお腹を空かせる
- 公園で遊ばせる
- 地域の子育て支援センターで遊ばせる
- 自宅でYoutube動画の運動遊びをさせる
3歳のお子さんが食事の時間にお腹が減らない場合には、運動でエネルギーを消費させてみてはいかがでしょうか。
良い天気の日には公園に行ったり、天気が悪い日には地域の子育て支援センターに連れて行ったりして、なるべく身体を使った遊びをさせるのがおすすめです。
また、Youtube動画では室内でできる運動遊びの方法が沢山紹介されていますので、それらを参考にするのも良いです。
楽しく身体を動かしてお腹も空かせましょう。
対処法⑤:普段と様子が違う時はかかりつけ医に相談する
3歳のお子さんの様子が普段と違う場合には、かかりつけ医に相談されるのがおすすめです。体調不良や口腔アレルギー等により少食や偏食になっている可能性があるからです。
3歳児の中には体調不良をうまく訴えられない子も多くいます。なので、体がだるそうにしていたり、おしゃべりが少なかったり、極端に食べる量が減ったりした時には、なるべく早く医師に相談するようにしましょう。
3歳児がご飯を食べない時にやってはいけない4つのNG行為とは?
NG行為①:イライラした口調や強い口調で叱る
3歳のお子さんがご飯を食べない時、イライラした口調や強い口調で叱る事は良くありません。
ママが栄養バランスを考えて一生懸命作ったご飯なのに、子供が全然食べてくれないとイライラしてしまう気持ちもわかります。ですが、それにより楽しいはずの食事の時間が苦痛になってしまい、ますます食べなくなってしまう可能性もあります。
味覚や味の好みは成長に連れて変わっていくので、今は食べられない物でもいずれ食べられるようになるはずです。
今は叱るより少しでも食べられたら褒めてあげるようにしましょう。
NG行為②:嘘をついて食べさせる
3歳児に嫌いな食べ物を食べさせる時、「入ってないから」と嘘をついて食べさせる行為はNGです。なぜなら、嘘がバレた時にお子さんとの信頼関係が崩れてしまうからです。
子どもに信用されなくなると、新たな食事を与える時に警戒してますます食べてくれなくなる恐れがあります。
どうしても嫌いな食材を食べさせたい時には、わからないようにうまく調理し、子供が食べ終わった後にネタ晴らしするのがおすすめです。
NG行為③:子どもが嫌がっていても無理やり口に入れる
3歳のお子さんが嫌がっているにもかかわらず、無理やり食事を口に入れてしまうのも良くありません。お子さんの意に反する強引なやり方は、子供の心を傷つけたり、恐怖心を抱かせたりする事に繋がるからです。
また、食事の時間が楽しくなくなってしまうので、少食が進んでしまう可能性もあります。
食の好き嫌いは栄養バランスの偏りにも繋がるので、親御さんが心配になる気持ちもわかります。ですが、お子さんの心を大切にする事も重要です。
お子さんに嫌いで食べない食材がある場合には、その理由を突き止めた上で、どうにかして食べられる方法はないか検討されるのがおすすめです。
NG行為④:敢えて沢山盛りつける
3歳のお子さんがご飯を食べない時、敢えて食事を沢山盛りつける行為もNGです。大盛りにすれば沢山食べられる訳ではないからです。
むしろ食べたくない時に大盛りで出されたら、お子さんにとっても苦痛でしかありません。
それよりも確実に完食できる量の食事を出し、完食の成功体験を増やせるようにする方がおすすめです。また、小皿を用意し、お子さん自身に食べられる量だけ取り分けさせるバイキングスタイルにするのも良いでしょう。
3歳児の少食や偏食にイライラする時に覚えておきたい2つの事!
1.食べられないのは身体の機能がまだ整っていないから
3歳児が少食や偏食で思ったようにご飯を食べられないのは、身体の機能がまだ整っていないからです。
決してママが作るご飯に問題がある訳ではないので、自分を責めたり、イライラしたりする必要はありません。
成長するに連れて味覚や味の好みは変わってきますので、これから自ずと何でも食べられるようになっていきます。
今は焦らず、子供の成長を見守ってあげましょう。
2.手作り料理でなくても栄養は摂れる
親御さんが3歳児の少食や偏食にイライラしてしまう理由の一つには、一生懸命手作りしているのに子供に食べて貰えない事が挙げられます。その場合、料理をそんなに頑張らなければ、精神的なダメージは少なくて済むはずです。
手作りでなくても栄養バランスの良い食事を用意できればOKなので、出来合いの物を買い置きしておく事も検討しましょう。
ちなみに、3歳児の食事を買い置きするなら、冷凍幼児食宅配サービスを利用されるのがおすすめです。中でも「キッズレーション」なら、1食あたり5種類以上の野菜が入っているので、野菜が嫌いでなかなか食べてくれないお子さんにもおすすめです。
なお、幼児食宅配サービスの種類は他にも沢山あります。もっといろんなサービスを検討してみたい方は、ぜひ下記の記事も参考になさってみて下さい。
少食・偏食の3歳児によくある質問5選!
Q1.遊び食べしてしまう場合はどうしたら良い?
遊び食べは食べ物への好奇心がある証拠でもあるので、見守ってあげましょう。また、食事を残す事は満腹のサインなので、潔く片付ける事も大切です。
Q2.食べるのに時間がかかり過ぎる場合はどうしたら良い?
噛む力が足りないせいで食べるのに時間がかかっているなら、食材を食べやすい形にしたり、やわらかく煮込んだりしてみるのがおすすめです。のど越しの良さを意識して調理してみましょう。
Q3.食事よりデザートを食べたがる場合はどうしたら良い?
デザートは食後に食べる習慣を徹底させるのがおすすめです。その際、「ごねればデザートが食べられる」とは思わせない事です。
なお、外食では最初からデザートが出てくるメニューは頼まないようにしましょう。
Q4.食事中におしゃべりばかりしてしまう場合はどうしたら良い?
20分以内に食べ切るようにしつけるのがおすすめです。
最初に時計を見せながら「長い針が○○(20分後)まできたら、ご飯はお終いね。ご飯の時間は終わりだから、片付けるよ。」と言って、本当に片付けるようにしましょう。
ご飯がいつまでもそこにあると思うから、ゆっくりおしゃべりしながら食べてしまうのです。
Q5.野菜が嫌いな場合はどうしたら良い?
野菜の見た目に子供の興味を引くような工夫をしてみましょう。細かく切って分からなくして料理に混ぜるより、野菜を認識した状態で食べる経験を積ませる方が好き嫌いの克服に繋がりやすくなります。